鋼鉄の咆哮


(WINDOWS:コーエー/2000)






破壊あるのみ

 破壊王様の日記を読んでビビビッと来た(古い)ある日、ヨドバシで購入しました。
 「鋼鉄の咆哮(くろがねのほうこう)」と読みます。
 私は最初、「こうてつのほうこう」と読んでしまいましたよ。

 まず、箱の裏に注目。
 ストーリーを簡単に紹介します。

 1938年、世界の緊張が頂点に達しようとしていた。 このとき降って湧いた超兵器構想。列強アメリカ、イギリス、ドイツ、日本の4か国は先を争ってこの超兵器の開発に乗り出した。
 もし、この超兵器が完成してしまうと世界のパワーバランスは大きく崩れ、超兵器が世界を蹂躙することになる。
 これを阻止するべく、故郷を捨てた憂国の志士「第零遊撃部隊」が今、立ち上がる…。


 なかなかいい感じのシナリオです。 「沈黙の艦隊」と「紺碧の艦隊」のごった煮のようですが。
 でも、むしろこれぐらい荒唐無稽なほうが燃えます。

 しかし、この超兵器って何ですか?
 その謎は下で明らかになります。

ゲームについて

操作方法
マウス左クリック手動兵器による攻撃
マウス右クリック選択した位置への移動
テンキー手動武器の選択
カーソル上下加速、減速、バック
カーソル左右左回転、右回転
+キー敵艦の耐久力の表示/非表示(超兵器を除く)

 これ、実はアクションゲームです。
 パッケージイラストに騙されてはいけません。

 始めに、米英独日のいずれかから生産タイプを選びます。日本は戦艦が強いが航空機がダメ、ドイツは航空機が強いが艦船が全体的にイマイチ、アメリカはどれもそれなり、とそれぞれ特徴があります。途中変更はできません。
 ゲームは、戦略パートと戦闘パートに分かれています。
 戦略パートではオリジナル艦船の設計、そのための部品の調達、技術開発等を行います。

 部品の種類
  1. 武器…砲、魚雷、爆雷、機関砲、ロケット砲、レーザー核ミサイルなど
  2. ボイラー…各艦船用のボイラー、あと原子炉とか
  3. タービン…ボイラーと合わせて機動力に影響
  4. 艦橋…前後あります。武器の命中に影響します。意外と重要
  5. 補助兵器…煙突(ボイラーの数に合わせて排気量を大きくしなければならない)、電波探信儀、音波探信儀、応急注排水装置、自動装填装置、電磁防壁など
技術の種類
  1. 航空…飛行機開発に影響します。生産タイプがドイツだと、ハウニブとか造れます。
  2. 機関…ボイラー、タービンの開発に影響します。
  3. 鋼材…艦船及び一部の兵器の開発に影響します。
  4. 兵器…兵器開発に影響します。
  5. 電気…主に補助兵器開発に影響します。
 最初は駆逐艦しか作れませんが、鋼材の技術開発が進むと、巡洋艦、戦艦、空母なども造れるようになります。
 そして出来た艦船で戦闘パートに挑むわけです。戦闘パートは各ミッション毎に目標が定められており、目標達成後、戦闘区域から脱出すると作戦成功となり、資金をもらえます。
 目標達成前に脱出してしまうと、作戦失敗、得点をマイナスされて再度挑戦となります。沈没した場合、所持資金の一割を失います(装備は失わない親切設計!!)。  基本的にはこの繰り返しとなります。
 あと、敵艦を撃沈すると敵兵が1〜3人海に投げ出されます(出てこない種類もあります)。彼らを救助、10人揃えると、回復の魔法が使えます。
 魔法を使うと、自艦のダメージが少し減少、燃料が少し増加します。

 …これはやはり敵兵を(以下略)


行く手を阻む者は、そは何物ぞ(ホントに何物だ?)

 さて、それでは超兵器にお目にかかりましょうか。
 超兵器は各エリア(A〜Hまで)の最終面である12面に居ます。

エリア 超兵器名 特徴
エリアA レムレース 巨大潜水艦。誘導魚雷とミサイルで攻撃。
エリアB ヴィントシュトース 超高速巡洋艦。そのスピードは自分で撃ったミサイルを追い越すほど。
エリアC 荒覇吐 大和を超える(と思われる巨大戦艦)。この世界では結構普通。
エリアD アルウス でかい空母。大き過ぎて機動艦隊にならんぞ。
エリアE マレ・ブラッタ ステルス戦艦。実はこれ以降の戦艦はみんな荒覇吐よりでかい。こいつは30ノットを超える俊足も持っている。名づけて「海のゴキブリ」。
エリアF ナハト・シュトラール 巨大戦艦。怪力線と100センチ砲を搭載。
エリアG テュランヌス 巨大航空戦艦。もう何も言うことはありません。


 雑魚の船にも変なのがいます。5,60発の魚雷を撃ってもまだ魚雷を乱れ撃つ駆逐艦とか、レーザー武装した巡洋艦とか。
 空にはUFOとか紙ヒコーキとか、とんぼとか地球とか。

めくるめくバカ世界

 ゲーム開始前に軍旗を選択する場面があります(ゲーム内容には何ら影響ありません)。
 サンプル中には第二次世界大戦後独立したはずの国旗があります。まあ、いいでしょう。でも、
温泉マークとか
ペンギンとか
トランクスとかいうのは
どうかしたほうがいいと思いました。
 バカ軍旗サンプルはもっとありますが、それは見てのお楽しみということで。

 さて、ゲームを進めていくと、だんだんとその真の世界が姿を現します。
 ピラミッドからビームが出てくるのはまだほんの序の口です。
 グレイ宇宙人を助けると艦船の耐久力が全回復。
 攻撃目標が、






 アヒル。


 いろいろ書き連ねましたが、繰り返して言います。 このゲームは面白いです。
 でもバカゲ−としての素養も十分にあります。 

これで燃えねば何で燃える!


 私はこんなゲームを待っていました!
 熱い!とにかく熱い!
 アツイゼアツイゼアツクテシヌゼ!

 砲、艦橋、魚雷発射管、煙突やボイラーに至るまで全てこだわったものが造れるのです。
 そしてそのオリジナル艦が1隻で戦場を大暴れ!
 リアリティなど吹っ飛ぶ爽快感。
 「海戦こそ漢のロマン!」と思ってらっしゃる方、お薦めします。燃えること間違い無しです。



総合評価
難易度★★★☆☆
操作性★★★★☆
とっつきやすさ★★★☆☆
持続度★★★★☆
トランクスの旗やめれ度★★★★☆
思い入れ度★★★★★





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